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9の空クギ付

facebook google+ twitter 微信 微博 更多 字体大小: melly 发表于:2017-03-20 00:10


醍醐は既に担当医に話を聞き、容体を理解していた。
舞台のこしらえのまま駆け付けた醍醐は、白い舞台化粧のまま、青ざめた愛する妻にそっと額を寄せた。

「……醍醐、ごめんね。」

「謝るのはおれの方だ。舞台のことばっかりで、お前を労わってやらなかった。すまなかったな。」

「楓、おまえはこの柏木醍醐が、ただ一人女房と認めた女だ。きっと、帰って来い。いいな。」

「醍醐……。」

「じょう……だま?うん。さあちゃん、たまたま付いてたよ。可愛い女の子だと思ったから、すごく驚いた。おまけにかっこいい湊くんは女の子だったし。」

「そうだなぁ。さあちゃんは大二郎に初めて出来た、同い年のお友達だったな。」

「いつかまた会える?」


海神は王子を取り戻すためなら、何でもするだろう。
王子の声を、海全体が聞き漏らすまいと聞き耳を立てていた。青い人魚は瞳に悲しそうな色を湛えて、厚い水槽のガラス越しに、王さまをじっと見つめていた。口元からこぽりと溢れた泡(あぶく)がゆらめいて、水面へと昇ってゆく。

「お前は、どこでこれを手にいれたのだ?」

奴隷商人は返答に困り、顔を歪めた。
言いたくはなかったが、王さまに問われては返事をするしかなかった。

小箱の中には、世界中の珍しいものを見てきた王さまの目をけにする物が入っていた。

「人工で拵えたものではありませんよ。この小さな青い人魚は、これまでたった一度だけ泣いたことがあるのです。人魚の涙は陸気に触れると、このように美しく結晶して虹色の真珠となりました。」

王さまは、子供のように「おお???!」と歓声を上げた。
奴隷商人の小箱にぎっしりと詰められた、この世のものとは思えないほど美しい虹色真珠に王さまはすっかり魅せられていた。

「人魚の涙とは、このように美しいものなのか。お前は、誰かを恋うるとき、悲しい時に涙を流すのか?」

小さな青い人魚は、水の中でふるふるとかぶりを振った。王さまは、そんな様子にますます人魚の零す虹色真珠が欲しくなり、ついに水槽から青い鱗の煌めく人魚を引きずり出すことにした。会話に怯えた人魚は、体を丸めて哀しげに王さまを見つめていた。

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